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門司港駅グランドオープン

ACW47水色隊員 中川です。

 

ACW47建築担当と勝手に言ってみますが・・

 

3月10日に門司港駅が6年の保存修理工事を終えグランドオープン致しました。

 

https://www.jrkyushu.co.jp/tabi/mojiko/

 

国指定重要文化財である門司港駅は、1914(大正3)年竣工の建物でJR鹿児島本線の終着駅です。建物は築100年を超えており国の重文に指定された現役の駅舎は門司港駅と東京駅しかないそうで、歴史的遺産としての価値も高いとのことです。

 

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この復原工事なのですが最初は全く元の図面の無い状態から工事が始まりました。

 

 

古い写真の提供を市民に呼びかけ、竣工時のイベントで配布したとみられる間取り図と仕様書を頼りに調査は行われました。

以前、他の歴史的建造物の復元図を描いたことがあるのですが、これは本当に雲をつかむような話です。

 

 

多方面を調査する中で大正天皇が九州を訪れ、門司港駅で休憩されたという史実を発見し、警備の為に宮内庁へ提出された図面の発見に至ります。

 

 

大正天皇門司港駅で休憩されていなければ今回の工事の成功はなかったでしょう。

 

 

図面が見つかったとはいえ100年の間に何度も改修工事を重ね当時の仕様はもはやわからない状態なものを、解体する中でひとつひとつ収まりを確認し、塗料などは現状塗られているものを削り、分析し、全く同じ配合を作り出すなど細部にまでこだわって創り上げられました。

 

国内で重要な駅のみに設置されている貴賓室も写真もなくどのような壁紙が貼られていたのかもわからなかったところを、曾祖父が国鉄職員だったという女性の押入れの中から壁紙が偶然にも発見され、全く同じものを製作。

 

 

その方が門司港駅の工事の事を知らなければ未だに貴賓室の謎は解明できなかったと思います。

 

 

他にもありえない偶然が重なり今回のグランドオープンを迎えます。

 

「100年残ったものを次の100年にできる限り正確に渡したい」その信念。

 

塗料の配合にまでこだわる、その熱量!

 

熱量さえあれば自然とうまく行く方向に向いて行きますね。

 

 

門司港駅グランドオープニングマンスが行われています。

 

お近くに行かれた時には是非お立ち寄りください。

 

http://www.mojikoeki-reborn.com/